花粉症とは

花粉症とは

花粉症とは、目や鼻に存在する免疫抗体が花粉と結合し、アレルギー症状と関係している細胞から分泌された化学伝達物質によって血管などへの刺激を生じることで発生する疾患です。
症状には個人差があり、同じ量の花粉を取り込んでも症状が出る人と出ない人に分かれます。 
細胞とアレルゲンの反応が繰り返されるものであり、毎年、花粉が多く飛散する時期に症状は繰り返されます。

花粉症の主な症状は以下の通りです。
・くしゃみ
・透明でさらさらな鼻水
・鼻が詰まる
・目のかゆみ
・涙が止まらない など

これら症状は軽い鼻炎や風邪などと似ており、ご自身で判断するのは難しい場合があります。
判断をあやまって市販の風邪薬等で我慢した場合、かえって症状を悪化させてしまう可能性がありますので、症状が続く場合は早めにご相談ください。

花粉症になりやすい時期とは?

花粉の代表であるスギ・ヒノキは、関東圏内で1月~5月に多く飛散すると言われています。
ただし、原因となる花粉は様々なものがあり、厳密には一年中何かしらの花粉は飛散していると言われています。
「今の時期は花粉の時期じゃないから・・・」とお考えにならず、苦しい症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。

花粉症のセルフケアとは?

花粉症の症状は日常生活の中で少し気をつけることで症状を和らげる可能性があります。
主に以下に注意してお過ごしください。

・花粉症情報をチェックし、飛散の多い日にはマスク、眼鏡を着用する
・花粉が付きやすい毛織物などの素材でできたコートの使用は避ける
・自宅では花粉が侵入しないよう戸締りをしっかりする
・自宅に入る前に粘着シートなどで花粉を除去する
・花粉シーズン中はなるべく洗濯物の外干しを控える
・こまめに部屋の掃除(特に窓際)をする 

それでも症状が続く方も多くいらっしゃいますので、その場合はお薬での治療法などが選択されます。

花粉症の治療法

主に以下の2種類が選択されます。

▪️薬物療法▪️

症状を和らげることを目的とした対症療法です。

花粉症のお薬は薬局でもたくさんの種類がありますが、症状によって処方される薬は異なります。
症状にあった適切なお薬を見つけるために、お一人で悩まず医師による診察をお勧めします。

▪️減感作療法/舌下減感作法▪️

アレルギー反応そのものを抑えることが目的です。根本的な治療にはお勧めでしょう。
治療期間は3~5年以上と長いものになり、開始もシーズンが終わった6月から(スギ)となります。

当院では、スギ花粉症とダニアレルギーの舌下免疫療法にも取り組んでおります。(対応できる医師が限られております。予めお問い合わせください。)

このほか、詳しい検査をされる場合、上記の金額に加えて、別途料金がかかります。また、院内処方で処方せんではなく、お薬をお出しする場合も料金が変わります。

☆毎年花粉症でお悩みの患者様には初期療法もおススメです。
花粉が飛びはじめる前、もしくは症状が軽いうちに治療を始めることを初期療法 といいます。
初期療法をおこなうと、症状が出るのを遅らせたり、症状を軽くしたりできる可能性があります。